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あなたへの道<2>

ガブの所に行ってから数日後・・・って事で。


※本作品はリクエストにお応えして書いたものなので、他の方の持ち帰りは御遠慮下さいます様お願い申し上げます。



















突然訪れたバルフレアを、バッシュは気さくな笑顔で出迎えてくれた。

抱えていた何かの書類を机に置いて、ソファに促される。

「何か飲むかい?」
「ソフトドリンクだったら要らねえ。」
「それは好都合だ。」
「?」
「酒を出すぐらいなら私でもできるからね。」

おどけて言ったバッシュにバルフレアは笑った。


他愛も無い話を幾つかして、何日経っても胸に巣食って離れない疑問を漸く口にする事にした。

現実に言葉にするに当たって湧いて出た羞恥心を力ずくで押し込めて、
会話が途切れた合間に意を決する。

「なあ。」
「なんだい?」
「あんたにとって、俺って何?」
「?」

直截的且つ分かり易い問い方をしたつもりだったがバッシュには通じなかったらしい。

グラスを傾けかけた格好のまま、バッシュは首を傾げた。

「友達?飲み仲間?それとも暇潰し?」
「今日は随分と自虐的だな。」
「あんたがはっきりしないからな。」
「私のせいなのかい?」

笑いながら問うて来たバッシュに真顔で頷くと、
片眉を跳ね上げたバッシュはグラスを置いて腕を組んだ。

暫し何かを思案して、正面からバルフレアを見据える。

真剣な表情に、バルフレアは内心緊張した。

「君はまだまだ若い盛りだし、私みたいなおじさんに気を取られるのも今だけだよ。」
「・・・・・なんだよそれ。」
「私は君より歳を重ねている分、経験もあるからね。色々参考になるのだろう?」
「はあ?」

バルフレアは思わず頓狂な声を上げてしまった。

バッシュが何を言っているのか、分からない。

「一時の気の迷いも結構だが、もっと健全な恋愛を楽しむべきでは無いのかい?折角君は容姿にも恵まれて」
「したり顔でナニ言っ・て・ん・だ、この馬鹿男ッ!!」

堪えようと思った怒りは僅か数秒で爆発した。

バッシュが喋っている途中で、細かく刻んだ言葉を吐き出すと同時に空になったグラスをバッシュに叩き付ける。

バッシュが反射的に避けると、壁に当たったグラスは華奢な音を立てて割れた。

どうもバッシュ程、ヒュムが出来ていないらしい。

バッシュ曰く「若造」だからだろうか。


一方のバッシュは驚いた様に目を見開いてバルフレアを見た。

何故バルフレアが怒ったのか分からないらしい。

「あんた何様だ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「気の迷いかどうか、俺の気持ちなのになんであんたが勝手に決めてんだよ!!ふざけんなッ!!」

胸倉を掴んで、ほんの少しだけ低い位置にあるブルーグレイを睨み付けながら前後に揺さぶる。

眉を寄せたバッシュは、バルフレアの手を掴んだ。

大きな手は温かくて、だが、そんな事、今はどうでも良くて。

「それは私とて君が大事だからだ。私のせいで君の将来を潰すわけにはいかない。」
「だから自分は身を引くってか!?なんだよそれ!!」
「君を思ってこそだ。」
「-----------------------------ッ!!」

真っ向から睨み返されて、バルフレアは引き攣った。

「何時も自分は正しいってツラしやがって・・・!」
「反論があるならしなさい。」

バッシュは未だ襟を掴んだままのバルフレアの手をそっと外す。

「君は私に何を求めているんだい?」
「-------------------------あ?」


伺う様なその言葉で、バルフレアは胸に巣食った疑惑全てが解けた気がした。

何て事は無い。

バッシュもバルフレアの事が分からなかったのだ。

だから、バルフレアの良い様に、と振る舞っていたのだ。


よくよく今までの己の行動を冷静に見つめ返してみれば、
距離を取ろうとしていたのはバルフレアだった。

バッシュが立ち入らせてくれない、と勝手に思い込んで。



黙り込んでしまったバルフレアを、バッシュが心配げに見守る。

本音を言うのは恥ずかしい。

何より悔しい。

いつだって誰を相手取ってもペースを掴んで居たのはバルフレアなのに、
こんなにもバッシュにも振り回されている事が。

だが黙っていたらこの男はまた同じ事を繰り返すのだろう。

バルフレアの良い様に、と。


腹を決めたバルフレアは、バッシュに指を突き付けた。

「全部。」
「え?」

間の抜けた声と同時にバッシュが若干仰け反ると、更に伸ばした指を鼻先に突き付けたバルフレアは大きく息を吸い込んだ。

「全部だよ。全部!あれも、これも、それもどれも何もかも根こそぎ全部だ畜生!!」

言葉を続ける程に予想通り死ぬほど恥ずかしくなって、
次第に早口になった挙句に終いには叫んでしまった。

唖然としたバッシュの顔を張り倒してやりたい。

暫し沈黙が流れて、不意に吹き出したバッシュの頭を脊髄反射並みの勢いで叩いた。

「いたたた・・・君は欲張りだねえ?」
「フン。今知ったのかよ。」
「いや?初めて会った時から知っているよ。だから空賊になったのだろう?」

穏やかに笑んだバッシュは、皮肉げな表情を浮かべたバルフレアにそっとキスをした。


心の機微って難しい・・・orz

バルフレアも兄さん相手だとやけくそになったら良いのだと思います。

ガブ「やっと片付いたのか・・・。」

バシュ「いやあ、心配かけてごめんね?私もどうしたものかと悩んでいたんだよ。」

ガブ「当たって砕けろのお前が悩むなんて珍しいな。」

バシュ「・・・まあ・・・大切だからねえ。」

ガブ「それは良かったな。」

バシュ「勿論ノアも大事だよ!」

ガブ「お構いなく。」←即答

ガブ「それよりもバルフレアに不満を持たせるな。俺が面倒だ。」

バシュ「頑張る・・・って、え?どうしてノアが面倒になるの??」

ガブ「・・・・・・・・・・・!」

バル「てめえ要らん事言ってんじゃねえよコラ(;゚皿゚)」

ガブ「文句があるなら俺に言いに来るな。」

バル「チッ・・・!」

バシュ「??」


改めまして、リクエストして下さってありがとうございました!

バシュバル万歳!!\(≧▽≦)/

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