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おやつの時間

サブタイトルは「未来の嫁、未来の小舅と遭遇する」で(笑)

旦那はどうしたかと言われると、本読んでますよ。
























ドレイスは、居心地が悪かった。

否。

身の置き所が無い、と言うべきだろうか。



帝国とロザリアとダルマスカとの三国同盟締結に伴って、
ダルマスカの要人達が帝国を訪れたり、
逆に局長達がダルマスカへ行く機会が増えた。

双子の強みか、ガブラスとローゼンバーグは顔を合わせるなり次々と話を纏めて行って、
(それでいて双方の国への利害が一番一致する方向で話は決まっているのだ)
今日一日かけて決める予定だった話が終わったのは昼過ぎで。


突如自由時間が取れた事はドレイスも嬉しかった。

宿泊用の部屋に通されて、帝国の華やかさとはまた違う様式の美しさに妙に心が躍って。

私服に着替えて、広い部屋の中を一通り見て回ってから退屈と、ほんの僅かな淋しさが頭を擡げて来た。

「・・・・・・ガブラスの所に行こうかな・・・・・。」

敢えて声に出して呟いて、決心して一つ頷く。


部屋を出たドレイスは、軽やかな足取りでガブラスに宛がわれた部屋へ向かった。



ガブラスの部屋をノックすると、出て来たのはローゼンバーグだった。

ガブラスと同じ顔で一瞬怪訝そうな表情を浮かべ、
すぐに笑顔に切り替えると中に入る様、手招きをして自らはドアの脇に身を避ける。

「ガブラスは忙しいのか?」
「いや?暇だよ。でも、今は声を掛けても無駄かなあ・・・。」
「?」

ローゼンバーグの言葉に謎を覚えながら、通されるままガブラスの向かいのソファに腰掛ける。

ローテーブルを挟んだ反対側では、ガブラスが黙々と本を読んでいた。

少し、様子を伺うように顔を覗き込んでみるが、
ページを繰る手と、文字を追い続ける瞳以外は殆ど動かない。

ちらりとローゼンバーグを見ると、
途端にローゼンバーグは実に質の宜しくない笑みを浮かべて、弟の背後に回った。

ソファの背面越しにガブラスに覆いかぶさる様に圧し掛かって、
勢い前傾姿勢になったガブラスは、それでも本に熱中している。

す、とローゼンバーグが手を本の中心付近に広げて置いた。

眉を寄せたガブラスは退けるが、何度でも手は置かれる。

そのうちに一際眉根を刻んだガブラスが背後を振り返った。

「バッシュ、良い加減にしろ。」
「ノア、前を見てごらん?」
「前がどうし--------------------------」

兄に言われるまま、正面に顔を向けたガブラスの言葉が止まる。

ドレイスを視界に収めた瞬間、喋っている途中の表情で動きが止まったガブラスに、
ローゼンバーグが笑い出した。

「鈍いねえ、ノア。」
「バッシュ!ドレイスが来たのなら何故教えない!」
「彼女はきちんとノックをしたよ?私は気付いたもの。」
「---------------------------------、」

ローゼンバーグがしれっと言ってのけると、ガブラスは何度か口を開閉して、
結局本を閉じてそっぽを向いてしまった。

「ノーア?」
「うるさい。帰れ。」
「なんだい突然。」
「お前が居ると気が抜けて困る。」
「今はオフだろう?気が抜けてどうして困るんだよ?」
「黙れ。帰れ。失せろ。」
「あのねえ、照れ隠しにしてももっと可愛い言い方は無いの?」

似た様な声の応酬の一々を目で追ったドレイスは、
怒り任せに立ち上がったガブラスを見上げた。

ガブラスとの付き合いはそれなりに長いが、
こんなにも感情を露わにした彼は初めて見る。

「誰が何に照れている!」
「ノアがドレイスに気付かなかった事に照れているじゃないか。それとも折角二人きりになれる機会を私が邪魔しているのかな?」
「バッシュ!言って良い言葉と悪い言葉があるぞ!ドレイスに謝れ!」
「えーっ・・・ノアが気にするほど彼女は気にしていない様に見受けられるけど。」

ローゼンバーグの言葉にドレイスは必死に頷いた。

ドレイスとしてはローゼンバーグの言葉が嬉しかった。
我儘を言うなれば言葉通り、席を外してくれると尚嬉しいが、
この際贅沢は言うまい。

「ほら見なよ。ドレイスは気にしていないってさ。」
「ドレイス、こんな男に気を使わなくて良い。」
「私はそんな・・・。」

ガブラスにぴしりと言われて、ドレイスは口籠る。

流石に本人と、その兄を前にしてはっきりと物を言えるほどの度胸は無かった。


結局ガブラスは苛立ち紛れに簡易キッチンに立って、
茶の準備を始めた。

「ノアー。私、セイロンが飲みたいなあ。」
「黙れ。ドレイス、茶の好みはあるか?」

ローゼンバーグの要望を一蹴したガブラスが、
未だ曾て見た事が無いほどの優しい微笑みをドレイスに向ける。

「わ・・・私はなんでも・・・。」

思わず見惚れながら、ガブラスが淹れてくれたものなら、と続けたかった言葉を無理矢理飲み込んで、
何故か背筋を伸ばしたドレイスは幾らか強張った笑みを返した。

「ノーア。セイロン。」
「却下。」
「どうしてさ。ドレイスは何でも良いと言ったじゃないか。」
「俺がセイロンを飲みたくない。」

即答したガブラスに、ローゼンバーグは口を尖らせる。

「ドレイス、聞いたかい?意地が悪いだろう?」
「え・・と・・・・」
「文句があるなら自分で淹れろ。」
「それは八つ当たりだよ。」

言葉を選んでいる間にまたも始まった応酬が次第におかしくなって来たドレイスは、
笑いを堪える為に口の端を引き結んだ。

しかし睨み合う事で対になった同じ面差しを見た途端、
我慢の限界値は瞬く間に吹き飛んで。

「ぷっ・・・くくくくっ・・・!」
「「!?」」

突然笑い出したドレイスに双子は相当驚いた様で、
同じ動き、同じタイミングでドレイスに視線を移したものだから、
ドレイスは腹を抱えて笑う破目になった。

その様子に二人はやり取りが子供じみていた事に漸く気付いたのか、
矢張り同時に顔を見合わせて苦笑いをした。


そんなこんなでドレイスさんが双子萌えになったら良いと思います。

席を外した方が~とか自分で振っておきながら、
結局弟の側を離れない辺りに兄さんの腹黒さが出ていますねw


ドレ「ローゼンバーグ!あ・・・義兄上って呼んでも良いかな!?」

バシュ「うん、嫌だw私、君のお兄さんじゃないし。兄弟はノアだけだし。大体私さ、帝国人、嫌いなんだよねw」

ドレ「・・・・・・!!(((( ;゚Д゚))) 」

バシュ「ノアは渡しませーん。」

ガブ「おい、茶が入ったぞ。・・・何やっているんだ?お前ら。」

バシュ「なーんにもw」

ドレ「な・・・何も・・・ッ・・・!ちょっとベルガの所に行って来る・・・。」

ガブ「?」

バシュ「~~~♪ノアの淹れてくれたお茶は美味しいなあ♪」

ガブ「??」


うちの兄さんは超ブラコン。そして腹黒。
ガブが絡まなければこんな嫌な人じゃないよ!!

日記~。PageTop日記と更新予定~。

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