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一寸法師<4>

拍手文を入れ換えたので9月分を格納。

今回で一寸法師は最後です。










「ガブラスはどうにもガードが固いが数で押せば勝てるだろう。」
「一寸法師はどうする?」
「見世物小屋にでも売れば良い金になるんじゃないか?」

どう好意的に解釈してもロクでもない内容です。

思わず顔を見合わせたガブラスと一寸法師でしたが、
急に険しい顔をしたガブラスは一寸法師を道の端に下ろしました。

「おい!?」
「お前は逃げろ。」
「なんでだよ!?」
「鬼相手にそのナリでは太刀打ちできまい。」

そう言うと、ガブラスは鬼たちに気付かない振りをして歩き出しました。

「あのバカ、囮になるつもりかよ・・・!」

焦って走り出した一寸法師の向かう先はガブラスに舌なめずりをする鬼達です。

にやりと笑った鬼達が起き上ろうとした瞬間、
一匹の鬼が目元を押さえて叫びました。

「いでーーーーーっ!?」
「どうしたジタン!?うおっ!?目が!!」
「違うぞ鬼その2!役名で呼んでやれ!なんなんだ一体・・・うわあっ!?」

挙動不審な仲間に声を掛けようとした鬼達が突然目を押さえて悶絶します。

ガブラスが呆気に取られている間に、
鬼達は目を押さえたまま方々に逃げ出しました。

長身を屈めて鬼達が居た場所に目を凝らしてみると、
針の刀を肩に担いだ一寸法師が立てた親指を突き出していました。

「オレ様の勝ちー!」
「お前っ・・・何故逃げなかった!」
「うるせえなあ。何怒ってんだよ。それよりさ、鬼がなんか落として行ったぜ?」

怒るガブラスに全く動じないジェクトが草むらの中に落ちている何かを指差してガブラスを見上げます。

「これは・・・!」

眉を寄せて拾い上げたガブラスが今度は目を瞠りました。

「あん?」
「打出の小槌だ。好きな願いを叶えてくれる鬼の便利グッズのうちの一つだな。」
「あ、じゃあ俺タッパ欲しい。」

はい!と挙手したジェクトにガブラスが頷きます。

「背よ伸びろ!」

しゃがんだガブラスが小槌でそっと一寸法師の頭を撫でると、
一寸法師は見る見る大きくなりました。

しゃがんだまま随分と身長の伸びたジェクトを見上げたガブラスは唖然としています。

「確かに伸びろとは言ったが・・・。」
「おーっ。ガブラスが小せェ!」
「やかましい。」

ガブラスが立ち上がっても一寸法師の方が明らかに上背がありました。

もう一寸法師は一寸では無くなりました。

「俺さ、本当の名前、ジェクトっつーんだ。」
「そうか。」
「しっかしでっかくなったらもうイタズラできねぇなあ・・・。」
「いたずら?」

首を傾げたガブラスに快活に笑ったジェクトは一寸法師だった頃に屋敷で色々やらかした事を次々暴露します。

「あとよ、屋敷に来た時に門に隠れて声掛けたりとか痛ェ!?」
「貴様あれもいたずらだったのか!!」

小槌で今度は思い切り殴られたジェクトは頭を摩りながら半泣きになりました。

そこまで力いっぱい殴らなくても良いだろうと思う様な勢いだったのです。

「なんだよ、鬼どものに比べたら些細なもんだろ?」
「その些細ないたずらで仕事がずれ込んであの日俺が何時間残業したと思っているんだこの馬鹿!!」

怒鳴ったガブラスは打出の小槌を投げ捨てると大股に歩き出しました。

「悪かったよ。そんなの、知らなかったんだ。」
「知るか!」

慌てて小槌を拾ったジェクトがガブラスの後を追います。

「なあ、悪かったって。」
「うるさい。」

帰り道、屋敷に着くまで謝り続けて漸く許して貰えた元一寸法師は、
ガブラス共々打出の小槌を大臣に献上し、
その功績からアルティミシア姫との結婚を勧められましたが、
丁重に固辞してガブラスと幸せな日々を送りましたとさw


鬼その1→ジタン
鬼その2→バッツ
鬼その3→スコール
・・・でした。

とーちゃん居るから息子も出そうかと思いましたが、
出番が無かった。



日記~。PageTop日記~。

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