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セピヨス、満月を心待ちにする

そう言えばさ、そうなんだよねー・・・。

って話。







玄関のドアの開く音に、セピヨスはびっくりしました。

今日は満月。

今は二十一時を少し過ぎた所。

ガブラスがこんな日に、こんな早い時間に帰って来るとは思わなかったのです。


びっくりはしたけれど、嬉しくなったセピヨスはソファの上で飛び跳ねました。

着替えたガブラスはすぐにキッチンに立って夕飯の支度をしてくれます。

きっとセピヨスがお腹を空かせているだろうと思っての事です。

セピヨスは嬉しくて、出して貰った夕飯の付け合せが生のレタスなのも気にせず平らげました。

セピヨスは生野菜が嫌いですが、今日ほど美味しく思った事はありません。


夕食の後片付けも終えたガブラスはソファに座ると新聞を広げました。

期待に満ち満ちた目で見上げるセピヨスに気が付いて、
少し視線を向けましたが普段の満月の晩の様に警戒する様子はありません。

「ピヨ・・・・?」

何かがおかしいとは思いましたが、
今日はきっとガブラスは機嫌が良いのです。

だから、今日はきっとキスをしてくれるかもしれない。

「ピヨ!」

セピヨスは期待を込めてガブラスの袖をくちばしで引っ張りました。

もう一度視線を向けたガブラスが少し考えて、溜息を吐きます。

「セピヨス。おいで。」
「ピヨ?」

立ち上がったガブラスは窓辺に行って、セピヨスを呼びました。

素直に向かったセピヨスを抱え上げると、
ガブラスはカーテンを開け放ちました。

「空を見上げてみろ。」
「ピッ?」

言われるまま、空を見上げて、セピヨスは愕然としました。

真っ暗な空の、星々の間に浮かぶまんまるで黄色いお月様・・・・がそこにはあるはずでした。

あるはずなのに、お星様は沢山あるのに、満月はどこを見てもありませんでした。

「ピヨーーーーーーーーッ!?」
「残念だったな。月は必ずしも夜空に浮かぶとは限らんのだよ。」

腕の中で愕然とするセピヨスをちらりと見て、
ガブラスはセピヨス同様空を仰ぎました。

「今の時期、月は早朝に出て夕方には沈むからな。」
「ピヨ・・・・・・・。」
「・・・確かお前が元に戻れる条件は”満月が浮かんだ晩”、だったな?」

その後、ガブラスは月について色々説明してくれましたが、
ショックが大きすぎたセピヨスの耳には何一つ入りませんでした。


ガブラスさん、この後はゆっくりお茶を飲んで平和な夜を満喫した様です。

表向きセピヨスに同情はしても内心は万歳三唱していたんじゃないでしょうか(笑)

英雄「出番が無かった。」

武人「お前が居ないと静かで良いなあ。」

英雄「・・・もうお前に恩を着せるの止めた。」

武人「誰も頼んでいない。」






日記~。PageTop日記と更新予定~。

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