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冷たい街<後>

冷たい街<前>の続き。
終了です。

分けた癖に長くてごめんなさ~い!!

灰色の重たそうな雲は雪を吐き出し始めた。

道路に落ちた端から溶けてゆくが、
次第に白く積もり始める。
日没なのか、周囲が徐々に暗くなるのに伴って気温も下がりだした。

どこまで歩いても、背の高いビルが途絶えることは無かった。
空間の歪みが見つかるかとも思ったが、残念ながら見当たらない。


完全に日が落ちて、灯りの点いた街灯の下で立ち止まった。
この雪の中、夜通し歩いては行き倒れるだけだ。

どうしようか思案しだした矢先。

「ったく、探す素振りも無しかよ。」
「ジェクト。」
「高いトコから探して正解だったな。」

頭上からかかった声に顔を上げる。

ビルの窓から事も無げに飛び下りたジェクトはガブラスの目の前に着地した。
4階からだが危うさは欠片も無い。

どこで調達して来たのか、
ジェクトは厚手のコートを纏っていた。

「こちとらお前さんを探して駆けずり回ったってのによ・・・。」
「カオスブレイド。」
「あん?」
「見なかったか?」
「・・・・・・・・・。」

ジェクトは引き攣った。
誰もいない冷え切ったこの世界で、
やっと見付けだしたと言うのに。

労って貰いたいわけではないが、
それでも何か一言あっても良いのではないだろうか。

「お前なあ・・・」
「・・・無いのか。」
「知らねェよ。」

ジェクトの答えに、ガブラスは溜息を吐いた。
溜息を吐きたいのはジェクトの方だ。

実際吐いても何も気付かない朴念仁を背後から腕の中に収めると、
ガブラスは不思議そうに首を捻ってジェクトを仰ぎ見た。

「冷てェ・・・。お前、寒くねェのか?」
「寒い。」
「なら何で上着着ねェんだよ。その辺にゴロゴロしてんだろうよ。」
「勝手に持ち出したら犯罪だ。」

この生真面目な朴念仁様は罪を犯すぐらいなら凍死しても良いのだろうか。
大体断る相手も居ないのだ。
勝手に使って何が悪い。
使われたくないのなら置いておかなければ良いのだ。

ジェクトが何か羽織るものを探すべく周囲を見回している間に
ガブラスは勝手に離れて行った。

「おい!」
「声が聞こえた。」
「声だァ?どっから?」

不審そうなジェクトにガブラスが目の前に続く道の先を指差す。

「よし行こう!」

あわよくばこの果てしない世界の出口が見つかるかもしれない。

ガブラスの腕を掴んだジェクトは意気揚々と歩き出した。


「カオスブレイドが落ちていたから何事かと思ったが、
 まさかジェクトも一緒だったとはな。」
「おう。助かったぜ!」

ガブラスが聞いた声の主はゴルベーザだった。

カオスブレイドは歪みの跡地に落ちていたらしい。

ゴルベーザが気付いた時は既に歪みは閉じてしまった後で、
驚いて周囲を見回していた矢先に歪みが再び口を開けた。

それは恐らく偶然の産物であろうが、
その偶然の声をガブラスは聞き、
張り切ったジェクトの声をゴルベーザが聞いた。

「ったくよう、ひでえんだぜ、こいつ。」
「今に始まった事ではあるまい?」
「んにしたって・・・再会できなかったらどうするつもりだったんだっての。」

今もどちらか(若しくはどちらも)があの場所で彷徨っていたかもしれない。

愚痴を零すジェクトにゴルベーザが苦笑いをする。

一方のガブラスは、返して貰ったカオスブレイドを腰に提げて
漸く人心地ついたらしい。

「それでも、お前は見付けてくれただろう?」
「・・・・・・・!」

通りの良い声に、饒舌なジェクトが珍しく言葉を失った。

真っ直ぐ向けられる視線を直視できない。

「先に惚れた者の負けだな?」
「うるせェよ・・・。」

ゴルベーザの笑い交じりの声に、
ジェクトは目元を赤くしながら悪態を吐いた。


この暑い季節に冬っぽい話。
季節感皆無!!

武人は朴念仁だけれど天然タラシ!!
・・・だと思いまッス!!

そんな武人に幻想ベタ惚れ!!

ジェク「畜生この野郎!今夜は寝かせねェぞ!」←うきうき
ガブ「疲れたから寝る(-公- )」←気疲れ
ゴル「・・・!!」←堪え切れずに吹き出した
ジェク「ちょ・・・俺の話聞いて!?お願いします!!」←必死

日記~。PageTop日記。

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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