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悲劇か喜劇か 番外編<2>

子バッシュ→活発で愛想も良くて行動派。ノアはぼくが守るから大丈夫!

子ノア→内気で人見知りが激しくて定位置はバッシュの後ろ。バッシュがいるからいいやで全て済まそうとしないで下さい。








同じ顔をした子供が互いに耳打ちをして、
同じ顔を見合わせて小さく笑う。

同じ顔をしているのに笑った顔は微妙に違って、
ウォースラは不思議な心持ちで眺めた。

髪型さえ違わなければまるで鏡合わせだ。

「落ち着いたか?」
「・・・・幾らかは、な。」

声を掛けてくれたザルガバースに苦笑いをして出された茶を飲み干す。

ウォースラの印象では、ザルガバースは並み居る局長達の中で随一の常識人だ。

口数こそ少ないが人当たりも良く、余り悪い印象は無い。

「何を話しているのだろうな?」
「さあ?子供の会話など知った事では無い。」

優しく見守るザルガバースとは対照的に、
彼らを一瞥したウォースラは子供が好きではない。

何を考えているか分からないし、泣かれでもしたら始末に負えない。
そもそも何をしたらどのタイミングで泣かれるかもわからないし、
泣き止ませ方もさっぱりである。

特に神経質なノアの相手で今まで散々神経を磨り減らして来たと言うのに、
まさかバッシュまで子供にされてしまうとは思いもしなかった。

只でさえ山積した仕事が片付かないのに人員を減らされた挙句面倒だけが増えたなんて冗談でも笑えない。

溜息を吐いたウォースラは、
視界の端で同時に双子が頷いたのを見た。

「・・・・おい?」
「アズラス殿?どうした?」

怪訝そうなザルガバースに、ウォースラは眉を寄せる。

何か、嫌な予感がする。

「ねえ、おじさん?」
「ウォースラ、だ。」

バッシュに声を掛けられたウォースラがじろりと視線を向けると、
バッシュはあからさまに不満そうな表情を浮かべた。

「いいよ名前なんてなんだって。おじさんはおじさんでしょ?」
「・・・・・・・・・・。」

妙にはきはきと言われてウォースラが引き攣る。

ザルガバースが諌める様に肩に手を置いてくれなければ殴り飛ばしていた。

確かに今のバッシュから見れば四十近いウォースラは「おじさん」かもしれないが、
そこまで連呼されると流石に悲しい。・・・と言うか腹が立つ。

「ダルマスカに行く前にここの見学したいんだけどさ、いいかな?」
「俺じゃなくてザルガバースに聞けよ、そんなの。」
「私は構わないよ?立ち入り禁止の場所以外は。」

鼻で嗤ったウォースラとは対照的に、
ザルガバースは膝を折ってバッシュと目線を合わせる。

「ありがとう、おじさん。」
「どういたしまして。知らない人が沢山居るけれど、ノアは大丈夫かな?」
「平気だよ。ぼくがいっしょだもん。ね、ノア?」

兄に同意を求められた弟が小さく頷く。

「そうか。アズラス将軍も御一緒に如何かな?」
「・・・・・・そうだな。公安総局には興味がある。」

公安総局は軍とは別格とされる、言わば特殊組織だ。

帝国軍相手で既に苦戦したダルマスカから見ればその存在は脅威的で、圧倒的で。

ロザリアでさえ太刀打ちできなかったその強さを、
実際この目で見てみたら分かるかもしれない。

どうしてこうも強く在れるのかが。

ノアの手を引いて、上機嫌で部屋を出たバッシュに続くと、
背後でザルガバースがドアを閉めた音が聞こえた。

何気なく振り返った瞬間----------------

「あ!」
「何だ?」

突然前方を指差したザルガバースに驚いてウォースラが指の先に視線を戻す。

その視界で、子供二人が駆け去って行った。

「うォッ!早ッ!」
「ア・・・アズラス殿は追ってくれ!私は応援を呼んで来る!」
「おう!」

慌てて駆け出したウォースラとは別方向に走るザルガバースがすぐに馴染みらしい局長を捕まえる。

ウォースラはと言うと、一応引き離される事は無かったが、追い付く事も出来なかった。

(あの悪ガキどもが!端から見学するつもりなぞ無かったんじゃないか!!)

彼らが欲しかったのは、脱走する機会だ。

心の裡で思い切り文句を吐き捨てたウォースラは、
前方を駆ける双子を睨み付けた。


ウォス「チッ・・・・妙に話し込んでいるとは思ったが・・・」

ザル「ローゼンバーグは兎も角ノアは大人しいから油断していた。」

ウォス「単体だと毒にも薬にもならんが揃うとロクな事にならないんだな。」

ザル「その様だ。」

ウォス&ザル「「はぁ・・・・・・」」

ウォースラとザルガバースは互いになんて呼ぶのかなあ・・・なんて地味に悩みました。

私は地位や立場は同じぐらいだと思った。

ウォースラはあんまり気にしないけど、
ザルガバースはそんな親密なわけではないから一応敬意を払っているとか、そんな感じかな、と。

拍手御礼~!PageTop日記と更新予定~。

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