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一寸法師<1>

拍手文を入れ替えたので6月分を格納~。







ある所に年老いた夫婦が居ました。

夫婦には子供が居ませんでした。

どうしても子供が欲しくて仕方が無かった夫婦は、
毎日毎夜、神様にお願いをしていました。

「神様、小指程の大きさでも構いませんのでどうか私達に子供をお授け下さい。・・・だったか?」
「棒読みは兎も角、台本は覚えて来て下さいねと散々言ったでしょう?」

にこやかな笑顔でコスモスおばあさんは既に話を聞いていないカオスおじいさんを優しく窘めつつ、
枕で殴り飛ばしました。

吹っ飛んだカオスおじいさんは照れ笑いをしながら戻って来ます。

「はいもう一度。」
「神様---------------------」



しかしそれでも願いは通じたのか、
やがて二人の間には本当に小指程度の小さな男の子が生まれました。

「・・・低体重出生児か・・・・・?」
「少し前までは未熟児と言っていましたね。名前はジェクトで良いんじゃないかしら。」
「適当だがまあ良いか。お前は今日から一寸法師だ。」
「互いの話を聞いてんだか聞いてねェんだか良くわかんねえ夫婦だなオイ。」

生後間もないと言うのにオッサンの様な口を利くジェクトでしたが、
夫婦は全く気にしません。

だって、神様からの贈り物ですからね。

神様が神様に贈り物貰うってどうなの?とか細かい事は気にしない。


やがて長じてからもジェクトの背が伸びる事は無く、
近所でも一寸法師と呼ばれる様になりました。

ある日の事。

田舎暮らしに飽きたジェクト改め一寸法師は都へ行きたいと思い立ちました。

近所の子供らは軒並み伸して、強い相手が欲しかったのです。

都ほど大きな都市ならばそんな人間がゴロゴロしているに違いないと一寸法師は思ったのでした。

おじいさん、おばあさんにその事を告げると二人とも心配をしましたが、
小さいながらも腕っ節の強い一寸法師を無駄に引き留める様な事はしませんでした。


一寸法師はおわんとおはしを用意してもらいました。
小さな一寸法師にとって、おわんは帽子に、おはしは杖に変わります。
そして針を麦わらのさやに入れて腰に提げると、旅支度は整いました。

「じゃあ行ってくらぁ!」
「土産を忘れん様にな。」
「鬼でも仕留めていらっしゃい。」

おじいさんとおばあさんの優しい言葉?に見送られて、一寸法師は意気揚々と都へ旅立ちました。


混沌と秩序が夫婦と言うのはまあ良いとしてその子供が幻想は流石に無理があったか・・・。


日記~。PageTop拝啓。弟が小さくなりました。

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