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他愛も無い日常<4>

静かに真面目に生きたいガブラスと、どうあっても振り回したい周囲の皆様。















ガブラスは足早に飛空艇発着場へ向かっていた。

少し休むつもりが思いの外眠ってしまって、
一応連絡はしたものの、早く戻らないと局員に心配をかけてしまう。


世界屈指のバザーが恒常的に開かれているせいか、ダルマスカの市街地は人が多い。

行き交う人々の間を縫う様に歩いていたガブラスは不意に腕を掴まれた。

何事かと思っている間にもう一方の腕も掴まれて、
あっという間に路地裏に引きずり込まれる。


腕を放された瞬間、ガブラスは拳を振り抜いた。

「うぉ・・・・!?」
「危なっ・・・!」

それを間一髪避けたバルフレアとアルシドがぐったりと建物の壁によりかかる。

急に動いた事で気分が悪くなったらしい。

「貴様らか。何の用だ。」
「うっ・・・ったくあの野郎、本当にヒュムかよ・・・」
「ちょ・・・ちょっと待って下さいね・・・。」

目を眇めたガブラスに2人は口元を手で押さえて眉を寄せた。

不審者かと思って取り敢えず殴ろうとしたわけだが、
しっかり知り合いであった二人は砂海亭で休んでいれば良いのに無理矢理出て来たらしい。

「・・・・・・・・・。」

溜息を吐いたガブラスはエスナガを詠唱した。
治癒魔法を受けたアルシドとバルフレアが深い溜息を吐いてぐったりと脱力をする。

気分の悪さは解消された様だ。

「あの人と飲み比べは金輪際願い下げですねえ・・・。」
「あ~・・・死ぬかと思ったぜ・・・・。」
「本気で張り合おうとしたのか?近年稀にみる馬鹿だな。」
「「どーも。」」

図らずも声を揃えた2人がちらりと互いを見てから露骨に顔を背けた。

息はぴったりだと言うのにどうしても反りが合わないらしい。

肩を竦めたガブラスは踵を返した。

国を動かす立場にあるガブラスに、
彼らの様に遊んでいる暇は無い。

「帰るんだろ?」
「御一緒しますよ。」

当たり前の様な顔をして付いて来るバルフレアとアルシドに辟易しても、
本人達に気にする様子は無い。

ガブラスは殴り飛ばしてやりたいぐらいには苛立っているのだが、
どちらも年下なのだと思うと自分が大人気ない気がして溜息しか出なかった。


両側から喋り倒す2人に適当に相槌を打ちながら、
ガブラスはふと足を止めた。

続いて足を止めた2人が怪訝そうに瞬く。

直後、ガブラスの周囲を数人の帝国人が取り囲んだ。

道行く人々まで何事かと足を止める。

「おい、」
「閣下。お迎えに参りました。」
「手間をかけたな。」

ガブラスに一礼したのは私服姿の局員だった。
他の帝国人も全員局員だ。

お忍びであるガブラスに合わせたのだろう。
実際あの重装備で、それも集団で現れられたら大事になる。


口を開きかけたバルフレアは舌打ちをして足早にその場を去った。

アルシドは局員達とそんなバルフレアを見比べて、
何か合点が行った様に手を打ち合わせた。

バルフレアは空賊だ。

賊を取り締まる立場にある公安総局は天敵なのだろう。

ガブラスが特に何も言わないのは兄がバルフレアと懇意にしている事が大きいが、
バルフレアが訪れる度にガブラスに某かの情報を齎してくれるからだ。

だがそれはガブラスが個人的にその気が無いと言うだけで、
局員が指名手配をされているバルフレアを見掛ければ取り締まるのは当然の事だった。

「やれやれ。今日はもう終わりですかね。」
「御理解頂けて何よりだ。」

ガブラスの、朗々とした声にアルシドはにっこりと笑む。

プライベートのガブラスも好きだが、
仕事をしている時のガブラスもアルシドは好きなのだ。

今日は追い払われてしまったが、
また訪ねて行けば溜息と共に迎え入れてくれるのだろう。

アルシドはガブラスが年下に甘い事を知っていて、
その甘さも好きなのだ。

後はバルフレアをどう牽制するかである。


局員達と共に行ってしまったガブラスの後ろ姿を見ながら、
アルシドは顎に手を当てて思案する。

「あいたっ!?」

その後頭部を勢いよく叩かれてアルシドは痛む部分を摩りながら振り返った。

そこには見るからに不機嫌そうなバルフレアが己も痛かったらしい手を振りながら立っていた。

「抜け駆け禁止だって言ったの、お前だろ。」
「嫌ですねえ。誰も抜け駆けをするだなんて言っていないじゃないですか。」
「いかにも抜け駆けしてやろうってツラして何を抜け抜けと。」
「どんな顔ですか。」

互いに応酬を重ねながら飛空艇発着場に向かって歩き出す。

その姿もまた平和で賑やかな風景の一部になって----------------


当たり前の様に繰り返される、他愛も無い日常。


おーわったーーーーーー!!

中々終わらせなくてすみませんでした!

前に続きとして書いた話が途中でどうにもならなくなってしまって、
一から書き直してなんとか完結に・・・。


メールお返事~。PageTop日記と更新予定。

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