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Affetuoso

1周年記念リクエストにお応えしてザルガバース×ガブラスです。

ティト様へw


気に入らなかったら書き直しますのでいつでも言って下さいませ~。







ザルガバースは困っていた。

元々口下手で、
それは自分でもコンプレックスを感じるほどひどいものだが今日ほど困った事は無い。

目の前の机で教本と資料、そしてノートとを見比べては書き込む青年は平素ならば雑談交じりに復習を済ませるのに今は一言も喋らない。

理由は簡単だ。

ザルガバースが彼の不興を買ったのだ。


否。

ただ怒らせただけならばザルガバースが謝れば済む話である。

床に膝を着いて見上げる様に許しを乞うても良い。

だが、ガブラスは怒っているわけでは無かった。

それならば彼はザルガバースの部屋を出て行くだろう。


ではどうしたのかと言うと、ガブラスは臍を曲げているのだ。

只でさえ気難しい彼が臍を曲げる事がここまで厄介だとは思わなかった。


事の発端は些細な事だった。

アカデミーの昼食に出た肉料理をガブラスが食べなかったのだ。

偶々それを目撃したザルガバースが部屋に来たガブラスに注意をした所から話は始まる。


基本的に食堂で出る食事は専任の栄養士に依って栄養バランスが考えられたものだから残す事は好ましくない。
特に体が資本となるジャッジを目指すなら偏食など以ての外だ。

全く食べなかったわけではないと露骨に顔を背けたガブラスに、
いつもなら苦笑いだけで済ませるザルガバースが今日は食い下がった。

絶対量が足りていないと指摘をするとガブラスは今度は口を噤んで、
子供では無いのだから偏食も程々にしなければと畳みかけた時には背を向けられてしまった。


そして現在に至るわけだが。

ザルガバースが己に非があるとは思えないのもまた厄介だった。

非が無いから謝っても意味は無いのだ。

それは恐らくガブラス自身も分かっている事だ。
謝って誤魔化したとまた不興を買うのが目に見えている。

その上で臍を曲げられてしまったものだから始末に負えない。

どうしたら良いのか分からないまま徒に時間だけが過ぎて行って、
ガブラスは復習から明日の予習に移っていた。

きっとザルガバースが煩悶している様子など気にもしていないのだろう。
予習が終わればきっと自室に帰ってしまう。

今、彼がここにいるのはザルガバースの部屋にある資料が必要だからだ。
その前に何とか彼の機嫌を取り戻さなくてはならない。

時間が経てば経つほど修復が難しくなるものは沢山あるが、
喧嘩や揉め事がその内に含まれているのは考えるまでも無かった。


ガブラスが資料の本を閉じた。
もうじき予習も終わるのだ。

ザルガバースは意を決した。
悩んでいても埒が明かない。

「ガ」
「貴方は。」
「・・・・・・?」

兎に角話しかけようと口を開いた矢先に、
教本をも閉じたガブラスが毅然とザルガバースを見た。

驚いて呆気に取られている間にザルガバースの目の前に来たガブラスが溜息と共に腰に手を当てる。

「俺を甘やかし過ぎる。悪いのは俺なのだから貴方が困る事は無いんだ。」
「・・・その割には私が叱られている気しかしないのだが?」
「・・・・・そう言うわけでは・・・。」

苦笑が浮かんだザルガバースにガブラスは俯いてしまった。

「君は頭が良い。弁が立つし才もある。私としては羨ましい限りだが折角の才能が埋もれてしまうのは勿体無いと思うのだよ。」
「・・・・・・・・。」

大麦色を抱き寄せる。

ザルガバースの肩に額を当てたガブラスはすまなかった、と小さく呟いた。

「いきなり残すなとは言わないが、少しずつでも食べられる様になると良いのではないかな。」
「・・・・・努力はする。」

渋々と言った様子の声にザルガバースはふと気が付いた。

彼が人前で臍を曲げた事があるだろうか。

少なくともザルガバースの知る限りは無い。

自分はガブラスの中で特別に思ってもらえているのだろうか。

だとしたらなんと光栄な事だろう。


「期待しているよ、ガブラス。」

囁くような声にガブラスが仰向くと、
穏やかに笑んだザルガバースは形の良い額に軽くキスをした。

11/06/12改訂


とっても微笑ましい気分で書かせて頂きましたw
ザル兄さんにはこの調子で溺愛して頂いて・・・。
同じ溺愛するでもバッシュはこうはならないんだよなあ・・・。

改めまして、リクエストありがとうございました!
ザルガブ良いですねーwww

11/06/12追記
締めを変更しました。

よりによって捧げ物をUpしてから変更するなんて失礼にも程がありますね。
申し訳ありませんでした。

以後無い様心掛けます。

日記~。PageTop日記と更新予定~。

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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