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ヒュム

キリ番8000に頂いたリクエストにお応え!

既に10000超えましたけど・・・。

おっそ!!

ガブドレでございます。

・・・正確に言うとドレガブ?

Mi様へw

大変お待たせ致しました。












貴方が優しいから、私は哀しい。





暴走したミストの影響を受けてか、
世界各地、至る所に生息している魔物達は軒並み凶悪化をしていた。

誰のせいかと問われれば誰もが口を揃えるだろう。

帝国の責任だ、と。


調査を兼ねた魔物討伐に駆り出されたのは公安総局だった。

先に軍を派遣したが全滅の憂き目を見たのだ。

局長5人と、彼らが治める局員らで構成された討伐隊は規模実力共に大盤振る舞いだが、
理由の半分ほどは諸国に対する「帝国の誠意」が占めている。

はっきり言えばパフォーマンスなのだ。

そのせいで局内に残した仕事が片付かないと文句を垂れるギースに、
ザルガバースは苦笑いをする。

ガブラスと打ち合わせをしているドレイスがどことなく嬉しそうなのは微笑ましいが、
いつ実害を被るかとベルガが戦々恐々としている姿もすっかり見慣れてしまった。

公安総局は軍とは全くの別格である分、
任務は過酷なものが多いし、期待されるものも大きい。

だからこそ公安総局へ入局出来る事は帝国民にとって誉れであり、
局員達も自信と誇りを持って勤めているのだった。



案の定と言うか予想通りと言うべきか。

今回訪れた場所でも魔物達は今までとは比べものにならないほど強化されていた。

そして、凶悪化していた。

戦い慣れているはずの局員達が次々悲鳴と共に斃れる。


魔物を切り払った時、
その向こう側から迫る別の魔物を見たガブラスは咄嗟に避けようとした。

この至近距離で真っ向からその一撃を受けるのは無謀だ。

だが偶然真後ろから聞こえた怒声-------------------

迷ったのは一瞬。

判断を下したのはそれよりも早かった。

「ぐっ・・・・・・・!」

脳を直接揺さぶられる様な衝撃と共に一気に広がったのは鼻に衝く独特の臭気で。

「------------!!」

視界に舞い散った赤。

彼女の、悲鳴じみた声が遠くに聞こえる。

それだけだった。



ちらりとドレイスを見たベルガはすぐに目を逸らした。

彼女は怒っていた。

それもとんでもなく。

今、近寄るのは無謀だと考えるまでも無く結論は出た。
ベルガとて命は惜しい。

戦って命を落とすのなら本望だが同僚の怒りに巻き込まれて死ぬのは願い下げだ。

表向き、何でも無い顔をして仕事を片付けているが
平素より愛想が良い分、ドレイスは不機嫌なのだ。

笑って誤魔化せを地で行く同僚との付き合いは長く、
その間に色々学習させて貰った。

「君子危うきに近寄らず」と言うのは実に名言だと思う。


ガブラスの意識が戻った、と局員が報告に来たのはそれから少ししてからだった。

ドレイスは一瞬泣きそうな表情を浮かべたが、
すぐに表情を引き締めるとガブラスの所へ向かった。

敢えて平静を保とうとしている姿が恐ろしいのはベルガだけなのだろうか。


ガブラスは局員の助けを借りながら、起き上っていた。

大股に入って来たドレイスが世話を焼こうとする局員達を手で制して、
ガブラスの側に片膝をつく。

パァン!

響き渡った乾いた音に、その場に居た局員全員が一斉に音のした方向を見て、一斉に凍りついた。

顔を見るなり横面を張り飛ばされたガブラス本人は驚いて言葉も出ないらしい。

「・・・・・・・・・・。」
「何故避けなかった!!」

目許に涙を滲ませたドレイスが怒鳴る。

「避ければこんな怪我などせずに済んだはずだ!!卿の背後に私が居たからか!!」
「・・・・・・・。」
「そんなのっ・・・私など見捨てれば良かったのだ!!気付かず食らえば私が至らなかっただけの話なのだからっ・・・だから・・・っ・・・。」

だから、ガブラスが傷を負わなければならない理由など、どこにも無かった。

両手で顔を覆って俯いてしまったドレイスにガブラスは困った様に眉を寄せて、
大した長さも無い前髪を掻き上げる。

「・・・ドレイス?」
「なんだっ!!」

顔を覆ったまま怒鳴ったドレイスにガブラスは目を見開いて、
何か思案する様子は言葉を選んでいるのだろう。

「・・・自分でも良く分からないのだ。どうして避けなかったのか。・・・すまなかっ!?」

謝りかけたガブラスは引っ繰り返りそうになった。
突然ドレイスが抱き付いて来たのだ。

「バカ!バカ!バカバカバカバカ大バカ!!」
「・・・・すまない。心配を掛けた。」

小刻みに震える背を軽く叩く。

ドレイスは広い肩に額を押し当てて、目の前の包帯をきつく握り締めた。

あんな胸の潰れる様な思いは二度としたくない。

油断すると零れてしまいそうな涙を必死に堪えて、
気を逸らせようと微かに聞こえる鼓動に耳を澄ませる。

ガブラスが生きている、大事な証だ。

「!?」

直後、ドレイスは前のめりに倒れた。

飛び起きたドレイスの下敷きになっていたガブラスは完全に昏倒している。

「ギャーッ!!ガブラス!?」
「・・・貧血だな。」
「あれだけ血を吹いたらな。普通なるだろ。」

溜息を吐いたのはザルガバースとギースだ。
ベルガは既にドレイスと距離を取っている。

「怪我人に無理をさせるなよ。」
「わっ・・・私は別にそんなつもりは!」
「ドレイスに悪意は無いのだ。意地の悪い事を言うな。」

ドレイスの背後で要らん事を言うな、と必死で首を振るベルガににやりと笑ったギースがわざとらしく小言を言う。

ザルガバースはギースを諌めながらさりげなく移動してドレイスの視界からベルガを隠す。

ガブラスの手当てをしながら、
局員達は笑いたいのを必死に堪えた。

強さにしてもこなす仕事量にしても到底ヒュムとは思えない局長達も、
自分達と同じヒュムなのだと思える一幕である。

傷を受ければ血が出るし、
感情があれば意思もある。

局に戻ったら留守番をしている局員達に話してやろう。

密かに目配せをしたジャッジ達は、
頭上でぎゃいのぎゃいのと騒ぐ上司達の声を聞きながら、頷いた。


タイトルが思い浮かばなくて・・・。

上手く言えないけれども、局長の視点、局員の視点、立場を無視した個人の視点。
「人間(ヒュム)らしい」、「人間(ヒュム)だからこそ」の光景だなあ・・・と思ったらじゃあ「ヒュム」?

なんて良く分からない理由で決まった次第です。

や、イヴァリースにはヒュム以外にも種族、ありますけどね。


拍手御礼!PageTop日記と更新予定~。

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