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撫子

アンケートにお応え!

ドレイス×ガブラスです。

撫子の花言葉:純愛、思慕、お見舞い(笑)








休憩を終えて、局へ向かっていたドレイスは行く先に見覚えのある背中を見つけて内心小躍りをした。

「ガブラス!」

呼びかけたドレイスに足を止めた男が振り返って兜を脱ぐ。

頬が緩むのを意識して止めながら小走りに駆け寄ると、
ガブラスは軽く目礼をした。

礼を返したドレイスが並ぶと、再び歩を進め始める。

「漸く一段落付いたな。」
「ああ。」


バハムート戦役が終息した後、
公安総局を待っていたのは平素の任務に加えられた怒涛の事後処理と国家の立て直しだった。


特に元老院の復権は大変な騒ぎで、
ドレイスも好き勝手を言う老人達に椅子を投げ付けてやりたくなったのは一度や二度ではない。

実行に移さなかったのは、
自らの立場を考えたと言うよりは主に折衝を務めたガブラスが決して事を荒立てず、
それでいてヴェインの出した復権の条件の全てを元老院に飲ませたからだ。

言葉にすると容易いが、その苦労は計り知れない。


「少し、痩せたか?」
「食べる暇が無かった。」

答えたガブラスにドレイスは眉を寄せる。

まともに休む暇すら無かっただろう。

ドレイスはヴェインに進言をして彼に休暇を取らせるべきだと心に決めた。


ふと、先程局員に貰った菓子の存在を思い出したドレイスが小物入れの中を探る。

どこぞへ行った土産だと聞いた菓子は他愛もないクッキーだが、
きっと役に立つ。

局員もガブラスが食べたと聞けば喜ぶだろう。

「甘いものは疲れに良いと聞く。卿が食べられよ。」
「?」

差し出した菓子にガブラスが視線を落として、
少しだけ、ほんの少しだけ笑んだ。

平素の厳しさからは想像もつかない優しい面差しに不意を衝かれた。

「あ、いや、土産に貰ったものなんだが私一人で食べるよりも、その-----------」

一気に耳まで赤くなったドレイスが捲し立てて、
しかし言葉を失った。

抱き締められたのだ。

公安総局の廊下で。

つまりは往来で。



「ガガガガガガガブ・・・ガブッ!?」

オーバーヒートをした頭は意味の分からない言葉しか出さない。

それでもしっかり抱き返している自分の抜け目なさに気が付いて、
他人に見られたらと言う事に思い至ったのはガブラスの手を離れた兜が廊下に落ちた音を聞いたその後だった。


思い至ったところでドレイスにガブラスを押し退ける勇気は出ない。

「あ。」
「ギース!」

しかもそこに厄介な相手が通りがかった。

目を見開いて、
しかし直後にはにんまりと笑ったギースが訳知り顔で寄って来る。

「いやいや卿らも隅にはおけんな。いつそんな関係になったのかね?」
「いや・・・私にも何がなんだか・・・、」

慌てて言い訳をするドレイスの言葉が不意に途切れて引き攣った。

「・・・・・熱い。ガブラスが熱い!!」
「はあ?」

首筋に当たる同僚の額から半端ない熱量が伝わって来るのだ。

どう考えても尋常ではない。

間の抜けた表情を浮かべているギースにドレイスは苛立った。

「誰でも良い!人を呼んできてくれ!ガブラスが倒れた!!」
「・・・・ああ、過労か。」
「そんなものわかっている!早く呼んで来い!!」

怒鳴った拍子にバランスを崩したガブラスを慌てて支え直す。

若干仰け反ったままの姿勢は辛いが、
ガブラスの方が心配だった。


駆けて行ったギースがすぐに近くに居たらしいベルガを連れて戻って来た。

「腕力馬鹿を連れて来たぞ。」
「なんだと?」
「ガタガタ言ってないで早くガブラスを医務室へ!」

ギースの嫌味に眉を寄せたベルガがしかしドレイスの一喝で溜息と共にガブラスを肩に担ぐ。

人造破魔石の威力は殆ど失われてしまったが、
ヒュム離れした腕力は未だ健在の様だった。



点滴の針が刺さったガブラスの腕は色を失って痛々しい。

試してみろと得体の知れない薬をわんさと持って来たドクターシドを叩き帰して、
一報を聞いて駆け付けたラーサーが仕事を理由にヴェインに連れ戻されて、
ドレイスも残した仕事を猛然と片付けて戻ってもガブラスは眠ったままだった。

「馬鹿・・・・。」

小さく呟いた言葉は医務室の白い空間の中に敢え無く掻き消える。

忙しいのも大変なのもわかるが、倒れるまで働く事は無いのだ。

ドレイス達も忙しかったが手伝えるぐらいの余力はあった。

仕事を回す様、自ら進言もした。

なのにガブラスは決して頼ろうとはしなかった。

結果、この有様である。


ガブラスの冷たい手を握り締めたドレイスは眉を寄せ、
ゆっくりと目を閉じた。

「・・・・・・馬鹿。」

もう一度呟く。

「悪かったな。」
「!?」

すぐに返って来た応えにドレイスは大きく目を見開いた。

ガブラスがうっすらと目を開けて苦笑いをしている。

「ガ・・・ガブッ・・・いつから・・・。」
「今・・・だな。」

寝惚けた様な声に手を握ったままであった事を思い出して慌てて放す。

突然放り出された手を毛布に乗せたガブラスは大きく伸びをすると、
起き上ろうとした。

が、ドレイスの手が額を押し戻す方が早かった。

「まだ寝ていろ!」

耳まで赤くなってしまったのをドレイスは怒鳴って誤魔化したが、
叩かれた額を押さえながら笑っているガブラスを見ると頬を膨らませた。


頑固なのは知っているけれど何事にも限度と言うものがあるだろうと思うドレイスさんでした。

ガブはもっと他人を頼って良いと思うんだ・・・。


ドレ「今後この様な事が無い様にガブラスが過労気味だったら是が非でも休憩させようと思う。」

ベル「・・・後頭部殴ったりとか?みぞおち殴ったり?」

ドレ「貴様と一緒にするな!一服盛るんだ!!」

ベル「取り敢えず落ち着け。冷静になって今自分で言った言葉を反芻してみろ。」

ドレ「・・・・・・・・!!わ・・・私は何て事をぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

ベル「・・・・結局俺は殴られるわけだな・・・(ノД`)」


では、アンケートにご協力頂きましてありがとうございました!

ドレガブ万歳!!


日記~。PageTop日記と更新予定~。

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